TI作戦研究(7ラウンド決戦理論)

種族ごとの作戦研究をやってみたいと思ったが、まずは基本的な部分から考えてみたい。

まずこのゲームの勝利条件とタイムリミットについてだ。勝利条件だが、基本は10VPを誰かが獲得した時点で、そのプレイヤーの勝利となる。勝利得点は、大きく分けて以下の3つの方法で取得できる。
(1)Imperial 戦略カード 2VP
(2)パブリックオブジェクト達成 1〜2VP
(3)シークレットオブジェクト達成 2VP

(1)のISCは多くの場合、順番に回ってくる。第1ラウンドでSpeaker(最初のプレイヤー)の場合、多くはこのISCを選択する。(なぜなら通常は最長で10ラウンドしかこのゲームは行われないため、ISCはMAXで4人までしか取れないから)その場合、2回目のISCが回ってくるのは最悪でも7ラウンド目となる。ISCが毎ラウンド選択された場合、7ラウンド開始時には6枚のパブリックオブジェクトが場に出ているため、それらを全て達成している場合、7ラウンド目でISCを選択して、戦略アクションを選択するとちょうど10VP達成となる。シークレットオブジェクトを達成(けっこう困難なものが多いが)を使った場合、1回ISCを選択していれば、6ラウンド終了前のステータスチェックで、パブリックとシークレットの両方を達成することで、(それまでの全てのパブリックを達成していれば)10VPとなる。 実際問題として、1ラウンド目にパブリックを達成するかどうかは、種族と目標次第なので、平均すれば2ラウンド目から毎回1つづつ達成というのが目標となるだろう。

そう考えると、各種族の戦略的制限は、7ラウンド目までにある程度勝利を目指すということが方針となる。結果として8ラウンド目以降になるケースは多いのかもしれないが、最初からそのラウンドでの決着を計算していると追いつけない場合があることに注意が必要である。

時間的、勝利目標的制限がはっきりしてきたところで、次に具体的な作戦のベースとなる方針を考える。多くのオブジェクトは具体的にどこかの占領をベースに作られている。(メカトルの占領、複数の惑星の支配など)また、他のオブジェクトも結果としては、技術や影響力、ユニットの生産などもそのためには多くの場合、星系の制圧または惑星の占領がベースとなる。

結果として、戦闘に勝つ必要がどこかで出てくるのである。逆に言えば、戦闘に勝つことは、勝利得点を獲得する手段への方法にすぎず、必ずしも戦闘に100戦100勝である必要はないのである。何回かの決定的な戦闘で負けなければ良いということもあるのである。

ただし、どの種族を選んだとしても、必ず守らなければならない場所がある。それは母星系である。ここを奪取されると、勝利得点が入ってこない(ISCによるものを除く)そのため、オブジェクトを達成する必要がある間は少なくとも母星系は守らなければならない。これはゲーム中ずっとである。(上記7ラウンド決戦説を考えると、毎ラウンドできるかぎりパブリックオブジェクトは達成していかなければならないから。途中で何ラウンドか母星系を支配されると、その分遅れてしまう)

7ラウンド目までを目標に考えると、テクノロジーは7ラウンド目までに、何をそろえていくかが大事な要素になってくる。テクノロジーと種族の組み合わせによっては、非常に長い間かかるものがあり、9ラウンド目にこのテクノロジーを使って攻勢に出るという計画は破綻する確率が高いといえるからだ。

最後に表題の「7ラウンド決戦理論」をまとめてみたい。
(1)ゲームシステムの関係から7ラウンド目近辺に勝敗が決しやすい
(2)ゲームが終わらないまでにも、7ラウンド目に大きく動くことが多そうだ
(3)運命の7ラウンド目までににやるべき事ができるような戦略を種族毎に
  計画したほうが良いだろう。

以上のことを考慮しつつ、各種族毎の戦略オプションを考えていきたい。