ドラッガーに続いて、というか一緒に買った本をようやく読了。
ちょっとふるくて、90年代に書かれた本で、コアコンピテンス(顧客に対して、他社には真似のできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力)を中心とした経営のあり方を説いた本。
企業が成功するためには、新しいルールや市場を自ら作っていくことが必要と説いているその先には、ブルーオーシャン戦略が待っている。そういう意味ではブルーオーシャン戦略のさきがけともいえる。
ただ、ブルーオーシャンが競争戦略から脱することを説いているのに対し、本書はブルーオーシャンすらもいつかは追いつかれ競争になるので、結局は競争戦略の一部と考えているところが、個人的にはしっくり来る。
良い本なのだが、少々事例に同じケース(TOYOTA、SONY、NECなど)が繰り返されすぎる嫌いがあり、冗長な気はする。ただ、経営コンサルに頼ってもかれらは過去の事例を語るだけで、新しい未来を作るわけではないという下りは共感できる。結局最後は自分でがんばらないとダメということ。納得。