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狂気の山脈にて

Amazonのレビューに書いてブログに書き忘れていた。いよいよ二巻が出るのでこっちにも書いておこう。

 

 

ラブクラフトの作品の中でも屈指の傑作のコミック版。それも田辺 剛氏によるとあれば期待しないわけにはいかない。

原作は1920年代、ミスカトニック大学による南極探検隊が遭遇する恐怖を描いた作品で、
その雰囲気といい、ストーリーといいかなりの傑作。
ただ、ラブクラフト作品の常でかなりもったいぶった作風の原作で、そこが自分的にはちょっとくどいと思うこともあるのだが、田辺氏の作品は演出を変えて、原作の構成ではもう少し後の方のシーンを前半に持ってくるなど、こっちの方が原作より良いと思う部分も多く、原作の良さを生かしつつ、良い方向に膨らましているのが非常に良い。

ただ一つ残念なところがあるとすれば、1巻で終わらず、2巻を待たなければならないところだろう。全何巻になるのかわからないが、とにかく次を早く読みたい。

ちなみに、TTRPGのシナリオとして、「Beyond the Mountains of Madness」がchaosium社から出ている。これは「狂気の山脈にて(At the Mountains of Madness)」の中でも書かれている第二次ミスカトニック大学南極探検隊(スタークウェザー=ムーア探検隊)ににまつわる冒険を描いており、シナリオではあるが、連続シナリオをこなしていく形式なので、読み物としても楽しめる。熱烈なファンは是非こちらも読んでみてはいかがだろうか。

ちなみに、自分はこの作品を読むときのBGMは映画「遊星からの物体X」のサウンドトラックと決めていますw