たそがれ清兵衛

地上波でやっていたので、ひさしぶりにビデオで録画して見る。(裏番組の衛星でやっていたウェストサイドストーリーをHDDレコーダで録画していたので)

これは原作を読んでいたのだが、あんな短い話をどうやって2時間もの映画にするのかが楽しみだった。いきなり清兵衛の妻が死んでいる!原作では確か妻の湯治費用をもらうために人を切るはずだったが。。。とはいえ、いろいろとストーリーが膨らんでいてなかなか面白い。原作より清兵衛が弱くなったような気もするがまぁ良い。ただちょっと気になるのは最後、その後の清兵衛の話があって、けっこう短命だったとかそういう部分はどうだろう。私としてはその後の清兵衛は気楽に長生きしましたという方が普通の人間としてはうれしいのだが。そもそも原作は、日ごろはさげすまされている下級武士(すなわち普通のサラリーマン)がいざ刀を抜いたら凄く強かったという話であって、そういうところに普通の人の共感があったように思う。そう思えば、そういう主人公には、物語のあとも、平和に暮らして欲しいと思うのではないだろうか。そこのところのギャップをちょっと感じました。同じ時期に公開された壬生義士伝との関係なのかなぁ。ちょっと落ちが似ている気もしますが、きにしないで欲しかったとも思います。