演劇鑑賞

知り合いがやっている劇団A-CLISの第10回公演「FMT・・・。 −プリズム・スペース・ノート−」を見に行く。場所は銀座だ。

私は演劇は好きなのだが、一般には高いのとチケットとるのが大変なのでこの劇団以外は見に行かない。(W ということで、年に1回の演劇鑑賞なのである。

この劇団の脚本はいつも好きだ。ライトなSFを中心として、平行に日常的な生活中のドラマがあり、だいたい最後でなんらかの形で二つ(時にはそれ以上の)世界がクロスする。それは毎回見ている私にとっては予定調和ではあるが、心地よい。楽団のアンコールの最後がいつも同じ曲なのと似ているのかもしれない。

今回はスペースオペラと謎の美少女?OL戦士の2つの世界の話が平行して演じられる。どちらも主役はたべたさん演じる少女(片一方はそうでもないが(W)だ。たべたさんは声がテンション高くて少女っぽくて良い。

あとはいつものA-CLISの世界で心地よく話しを堪能できた。ただ、今回は少し残念なことがあった。隣の席のおばちゃん二人がときどきしゃべるのだ。

演劇って、映画とは違って、限られた空間、限られた舞台の中で演じる以上制約が多い。その部分は演技や観客の想像力で補われるわけだが、私の場合世界に入り込むのに時間がかかる。始まって5分ぐらいはまだ現実の世界にいるのだ。そうして、せっかく物語の世界に入り込んだときに、隣のおばちゃんの声が聞こえてくるのだ。それも「わからない」とか。

わからないときに「わからない」と言ってどうにもなるわけでもなく、誰かが説明してくれるわけでもないのに、そんなことを声に出してどうする!などとつっこみたくなるが、それこそ傷口を広げるだけになるので我慢する。が、物語に入りこむのに時間がかかるのだ。

演劇や音楽鑑賞ではしゃべらないということをマナーとして守って欲しいものだと思う。