ちょっと気になって手にとって見たらけっこう面白かったのでつい買ってしまった。2000円。リーン消費の話がなかなか面白かった。まとまった経営書は、それでそれで面白いのだが、どうも一つの事を言うのに文書のボリュームが多い。雑誌ならポイントが絞られて語られているので、短時間でポイントがつかめて便利だ。
管理職の中には、この手のアカデミックな経営学とかマーケティング論みたいなものを毛嫌いする人もいるが、個人が見聞きできる限られた経験だけで、いきなり実践してもいいのだろうかと思う。Aがこの手法で成功したから、私もこの手法で。というのはあまりに乱暴だと思う。果たしてこの手法で、失敗した人はいないのだろうか？ この手法はどのような前提条件があるのだろうか？ この手法の本質は何だろうか？ こういった分析をせずに、安易に模倣しても必ずしも成功するとは限らない。 このような分析はやはり必要だろう。自分で事例を分析していってもいいが、他人が分析した結果はコストを削減する意味でも参考にする価値はあると思う。
