サイボーグブルース

サイボーグ・ブルース

サイボーグ・ブルース

平井和正の70年代に書かれたSFハードボイルド。プライム会員無料本で読んでみた。
けっこう面白いのだが、70年代にかかれて、かつ8マンへのレクイエム的なので、SFとしては少々古臭い気もするけど、それも味としてよいかもしれない。
連続短編の形式なのだけど、その途中で出てくる、表題にもなったサイボーグブルースという話が、

飲んだくれの小説家で金持ち、
その妻は美人だが、どこかおかしい
小説家の書いた原稿で何かを暴露

というあたりが、なんともロンググッドバイを連想してしまう。

ロンググッドバイよりはるかに短くて、シンプルな話しではあるが、全体的なトーンはなかなか良いと思う。

まだまだ知らない本がある。