ハンニバル HANNIBAL ROME vs CARTHAGE <並行輸入品>
- 出版社/メーカー: Valley Games
- メディア: おもちゃ&ホビー
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スタート時に全18州のうち、ローマは9州、カルタゴは8州押さえており、
Gallia Cisalpinaが中立状態である。
ゲーム終了時に多くの州を抑えているほうが勝利する。
各ターンの終了時に抑えている州の数が少ない側はその差分のPCを失う(それだけ州の支配を得にくくなる)。すなわち、途中で大きくじり貧になるとどんどんそのままだとPCを失い、州の支配がさらに得にくくなる。また戦闘による損害数の半分のPCマーカーを失う。戦闘で負けるとどんどん支配を失っていく。空白地に対してはOPを投入することで、少しづつCPを置くことができるが、敵のCPが置いてある場合は、そこに自軍の軍隊を置かないとPCを置くことができない。
また、本国州は本国で戦う場合の戦闘力ボーナスにつながる。
ローマはイタリアに7州あるが、得られるボーナスは最大2まで。スペインは4州あるので最大4、アフリカは南北ヌミディアのボーナスがそれぞれ+2なので、4州だが、+6となる。
すなわち、このゲームの目的は基本的には州の支配を増やすこと。相手の州の支配を減らすことであり、支配に差がつけばそれだけでさらに差を広げることができる。また軍隊も基本的には州の支配を得る(または相手の支配を減らす)ために行われる。
イタリアは基本的にイタリアと2つの島(シシリーとコルシカ)をすべて抑えれば10となり、スペインとアフリカの両方を抑えたカルタゴに比べて+2の差がある。シシリーとコルシカは基本的には海を渡らないといけないため、海上移動に大きなリスク(50%で全滅する)カルタゴは簡単には攻め込めないし、援軍も送れないことから、おのずと防衛はもっぱらイタリア中心となる。
序盤は3将軍いるので、2将軍がイタリアの防衛、1将軍が遊撃軍として、ゲリラ戦や島の防衛にあたることとなるだろう。6ターン目にスキピオが出てくると4将軍体制となるため、外地に2将軍、イタリア防衛に2将軍が可能となる。ここからが勝負であろう。
カルタゴは逆に、初期状態で1州負けている。普通に考えると、アルプスを越えて、Gallia Cisalpinaを最低限抑える必要がある。また可能なら、もう1州(南イタリアか、島)を抑えつつ、本国を守る必要がある。
カルタゴの二つの本国は同盟軍のカード追加効果が非常に強力(+6と+4)なので、普通は負けないであろう。ハスドゥルバルもハノも非常に優秀な将軍であるし。
普通に考えると、ハンニバルは海没するリスクを避けるために陸路でアルプスを越えてGallia Cisalpinaに入り、イタリアで暴れる。また海からは海上移動で修正があるマゴが南イタリアかどちらかの島に上陸するべきだろう。ハンニバルの援護という意味ではイタリアの方が向いているが、その効果を発揮するにはローマだけになるまで荒らさないといけない(戦闘時のボーナスを失わせるには)のだが、とりあえず支配を失わすことに成功すればいいだろうし、できればハンニバルと合流すべきだろう。あと一つあまる将軍は、恐らくうまくいっているなら、ハンニバルへの増援を運ぶ役かもしれない。
とにかく戦闘時の特殊効果はハンニバルが圧倒的に有利な能力を持っているので、彼には万全の戦力で着実に勝利を重ねさせたい。それがローマのPCを失わせることに直接影響がある。勝てば次々と敵はローマを見限るのである。負ければ逆にカルタゴが見限られる。ハンニバルは常勝将軍でなければいけない。
戦術的な技術だが、戦闘が長期戦になるほど双方のダメージが大きくなる。そのため、ローマは大部隊による消耗戦をカルタゴに対して仕掛けるべきで、まともな将軍が少ない序盤から大部隊でイタリアで戦争をしかける意味がある(双方損害のルールを今回は見落としていたが)。
ローマはイタリア国内に関していえば、無条件で5CUが補充されるのに対して、カルタゴは、支配地域に応じて最大4CUまでで、スペインかイタリアの外にいる将軍に対しては1CUしか通常は援軍が得られない。(ローマは外地の将軍には2CU、イタリア国内なら5CUまで援軍が得られる)ので、イタリア国内でハンニバルに対して消耗戦を仕掛けるのは意味がある。
スキピオは攻城戦を2回できる(Forse Marchカードを使った場合)ので、通常よりはやく攻城できる可能性がある。これはニューカルタゴや、カルタゴなどのカルタゴ本国の城塞都市の攻略に非常に有利で、できればその能力を使い切りたい。ただ、単独で10戦力率いていっても、10戦力率いたハスドゥルバルに対して、3枚負けていることに注意。戦力差で3あっても互角の戦いになってしまう(厳密には戦闘値が1高いので、攻撃権の獲得などでいろいろ有利だが)ので、油断すると負ける(実際に今回のプレイでは撃破された)。本国戦闘でのカード補充は何度でもMAXで復活してくるので、戦闘は回避しつつ、敵のPCを除去することを優先しないといけない。
さて、次にいつこのゲームをやる日が来るか全くわからないが、思ったことを忘れないようにここにメモしておく。