空母いぶき 映画

 

 

これはひどい

ケーブルで録画して見ましたが、原作とはかなり違います。

まず、敵は中国ではなくて架空の国です。

何を配慮したのかよくわかりませんがこの時点で全体にえらく安っぽく雑な感じになってます。

また、本筋に関係ないキャラが追加されており、コンビニの風景とマスコミが、ほぼ本編に関係ない形で追加されてます。

逆に相手が変わったことにより敵国の描写はほぼなくなりました。

また、時間の制限のせいかもしれませんが、話のオチの付け方が全く違っており、突如国連常任理事国全部の介入により両軍が攻撃され一方的に停戦させられます。これには唖然とさせられました。原作と違って日本が堂々とした交戦と停戦を主導した原作と真逆で、まともな反撃もせず、ただ耐えただけで、停戦も一方的に他の大国に相談も交渉もなく怒られてやめたような感じで終戦します。もはや原作に対する冒涜的なシナリオで眩暈がしました。

見るべきところは護衛艦の対空ミサイル発射シーンだけでしょうか。

なんかやたら戦闘中に反戦を主張する自衛官が多すぎますし、反戦主張が鼻について、嫌になります。反戦をアピールしたいならもっと他の題材はあったでしょうし、かわぐちかいじはこういう感じなので何がしたいのかさっぱりわかりません。

よく原作者がこのシナリオを認めたなという感じです。