忍びの国

忍びの国 (新潮文庫)

忍びの国 (新潮文庫)

和田竜強化月間という感じで、Amazonで古本で買った文庫を読んだ。
のぼうの城」が素晴らしく面白かったので、期待していたが、期待以上に面白い。一応忍者ものなのだが、歴史モノでもある。
いわゆる天正伊賀の乱の顛末を、架空の忍者、無門を中心に書いている。
ひょうひょうとして、実は出来る主人公 というのはのぼうの城とも同じで、ヤン・ウェンリーやタイラーにも通じる鉄板の設定ではあるが、まぁどうなるかわからない話で(特に無名の主要人物がどうなるか)なかなかわくわくする。

歴史モノって、下手をすると途中でだれるところもあるのだが、和田竜の小説は全般に短くて飽きる事が無いのもまた良い。

さて、次は小太郎の左腕を買ってあるので、それも読んでみよう。