陸軍中野学校外伝

 

 

借りた本でしたので年を越さないようにと、コツコツ読んでました。主人公の伊藤均氏は、陸軍中野学校から戦後人事院通産省と渡って、技術立国を進めた人らしいです。

ただ、本書ですごいのは、中野学校に入る前のエピソードで、こちらの方がなんか凄いです。単独でヒグマ3頭倒したり、山で泥棒と撃ち合いしてたりします。戦前でも、かなり特殊な人だったのかなという気がします。

コンプライアンス厳しい現代でこんな感じだと直ぐに捕まりそうですが、昔はある意味おおらかだったのでしょうか。

中野学校時代のエピソードもぶっ飛んでますが、その前が、もっと吹っ飛んでいるのでなんだか逆にリアリティが感じられないという。

中野学校エピソードを期待している人にはちょっと違う感じもありますが、戦前の日本人の雰囲気を知るには良いのかも。でもこんな人ばかりならまた違った世界になってそうですね。