帰り際に時間があったので善光寺にちょっと寄りました。平日なのでがら空きです
化物語 見終わって
全15話見終わりました。
これは青春ラブストーリーの良作です。
怪異やボケとツッコミな会話はあくまでフレーバーでメインストーリーはアララギと戦場ヶ原のストーリーで、実に爽やかです。
つばさキャットの話はどうおちつけるのかと思っていましたが、解決しない解決ではありますが、これはこれで青春ラブストーリーならOKだと思います。
前日譚やら後日談やらたくさんシリーズ化してるようですが、ここで終わるのもありかな。
色々プロットはよくわからないものもありますが、謎解きだけがストーリーではないので、色々わからなくてもこの清々しさがあれば良いと思います。
キャラ的には戦場ヶ原のドSなセリフが面白かった。
まどマギに続いてシャフト作品はこれからも注目しないといけないのだと思った
クトゥルフ バイ ガスライトを終えて
クトゥルフバイガスライトの単発物シナリオ『ヨークシャーの怪事件』を終えて感想を書いて見る。
ネタバレも一部あるのと、キーパー視点で書くので、プレイヤーの方でこれからやる人は注意してください(今更やる人は少ないかもしれないが)
事件物、ミステリーもののクトゥルフのシナリオはたくさんあるのだが、これほど通常のミステリーものに近いものも珍しい。そこには魔物の陰謀ではなく、生身の人間の陰謀が蠢いている。
であるがゆえにけっこうプレイが難しい。プレイヤーが普通のクトゥルフものだと思うと、事件ものそのもの解決よりもオカルト的な陰謀の邪魔に走りがちで、まともに事件を解決しなくなる。逆にミステリーに走りすぎると謎を解くことに専念しすぎて、全てのプロットがミステリー的な意味があるものと思って、行動しすぎる可能性がある。ここはバランスが難しい。
事前知識としてモーリアティ一派の事を知らないとこのシナリオを十分に楽しめないのだが、それを事前に言いすぎるとネタバレになる可能性がある。そういう意味も兼ねて、事前にプレイヤーに推奨するホームズ作品としては、最後の事件と、空き家の事件は必須としても、バスカビル家の犬とギリシャ語通訳が妥当か。ギリシャ語通訳はちょっとだけ事件の名前が出るのに加えて、数少ないマイクロフトが出てくる作品であること、バスカビル家は田舎の屋敷にでの怪異に関わる事件なので、マイクロフト屋敷と、その周りのイメージが湧きやすくなるので良いだろう。先の二つだけだと、モーリアティをぷshしすぎることに対する目隠しにもなると思う。
キーパーとして難しいのはスターク以外に目を向けさせることで、グレーブスとジェバース、フーバー夫人には色々と設定や罠があるのだが、シナリオのままだとちょっと弱い。独自に色々と付け足したほうが良いだろう。特にグレーブスは色々と重要。
キャラの掘り下げで大事なのは何と言ってもルシンダなのだが、彼女の掘り下げはけっこう難しい。シナリオ書いてある設定だけだとイマイチ掴みにくいし、状況を考えると、その明るい設定は演じにくい。いっそ明るいという設定は無くしたほうがよかったかもしれない。エピソード的に難しいのは、北のドルイドことイヴァン老人で、彼のエピソードをどう組み込めば良いのかはずっと悩む。いっそ完全に無視してもいいと思う。いないならいないで、なんとかなる。
ワトソンは事前に準備しておかないと失敗する。今回は一応考えてはいたが、自分としてはイマイチな登場だった。もっと面白いキャラにできたはず。長門裕之の声が欲しいw
意外とSANを失うのも予想外だった。特にラスボス登場はかなり下手をすると脱落者が出てしまう。特に巨大化したタイミングで脱落しても、もう変えのキャラを登場させるタイミンががないので、あとは見ているだけになってしまうのが加減が難しい。
前半はなんとなくやっていても大丈夫なのだが、第二の殺人が起きてからはちゃんとタイムテーブルを作っておかないと破綻しかねない。今回は実に良い感じでそのあたりを走り抜けられたと思う。
新しい版では治っているのかもしれないが、色々とあいまいな点も注意が必要。特にフィッシュバインの死亡場所がなんとなく記述がおかしい。
色々書いたが、単発シナリオとしては最高に面白いのは間違いない。
狂気の山脈にて
Amazonのレビューに書いてブログに書き忘れていた。いよいよ二巻が出るのでこっちにも書いておこう。
狂気の山脈にて 1 ラヴクラフト傑作集<ラヴクラフト傑作集> (ビームコミックス)
- 作者: 田辺剛
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2016/10/24
- メディア: Kindle版
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ラブクラフトの作品の中でも屈指の傑作のコミック版。それも田辺 剛氏によるとあれば期待しないわけにはいかない。
原作は1920年代、ミスカトニック大学による南極探検隊が遭遇する恐怖を描いた作品で、
その雰囲気といい、ストーリーといいかなりの傑作。
ただ、ラブクラフト作品の常でかなりもったいぶった作風の原作で、そこが自分的にはちょっとくどいと思うこともあるのだが、田辺氏の作品は演出を変えて、原作の構成ではもう少し後の方のシーンを前半に持ってくるなど、こっちの方が原作より良いと思う部分も多く、原作の良さを生かしつつ、良い方向に膨らましているのが非常に良い。
ただ一つ残念なところがあるとすれば、1巻で終わらず、2巻を待たなければならないところだろう。全何巻になるのかわからないが、とにかく次を早く読みたい。
ちなみに、TTRPGのシナリオとして、「Beyond the Mountains of Madness」がchaosium社から出ている。これは「狂気の山脈にて(At the Mountains of Madness)」の中でも書かれている第二次ミスカトニック大学南極探検隊(スタークウェザー=ムーア探検隊)ににまつわる冒険を描いており、シナリオではあるが、連続シナリオをこなしていく形式なので、読み物としても楽しめる。熱烈なファンは是非こちらも読んでみてはいかがだろうか。
ちなみに、自分はこの作品を読むときのBGMは映画「遊星からの物体X」のサウンドトラックと決めていますw