仮面ライダー剣

ようやく最終回。なんとか全話録画終了。良かった。抜けが無い。ほっとする。とりあえず、あと2枚DVDを焼けばコンプリートだ。 

思えば今回のライダーは最初は完全な人間だった。(適正というのはあるが)。まぁ一人完全に人間ではないやつがいたが主人公はれっきとした普通の人間。おかしな改造をされたり、変な力を宿したりした、悲しい宿命を持つ人間以外の存在ではなかった。 仮面ライダーは人間を守る、人間以外の存在。その悲しみといったものが元々モチーフの一つだった。それが当初の剣には無いのがちょっと気になっていた。それでは大事なモチーフの一つが入っていないのでは? という思いからだ。

だが、今回の剣は最終回で、ついに主人公が人間以外の存在になる。全ての戦いを終えるためには、全ての敵を倒した後に、自らの意思で人間であることを辞めなければいけない という主人公の葛藤がそこにあった。大事なモチーフは、単なるモチーフではなく、大きなストーリーにこめられていたという点で、これも立派な仮面ライダーだったと実感する。

そういう意味では「555」も最終回近くで、実は主人公が人間ではない(どころか、本来の敵の仲間だった)という展開が、巧妙な複線とのからみで、かなり面白かったが、今回の剣もなかなか傑作だったと思う。

さて、来週からは「仮面ライダー響鬼」なんか、今までの路線とは大きく違う、「大人のライダー」というコンセプト。(新人俳優を主人公に使わない)ということで、やっぱ見てしまうのだろうなぁ。