藤子不二雄SF短編集1

 

気になっていたのですが、買い始めてしまいました.

絵柄はドラえもんや、パーマンのあれですが、ストーリーはかなり大人向けで、なかなかブラックで良いです。

アンハッピーエンドが多いですが、こういう話だとそっちの方が話がしまって良いような気がします。

ミノタウロスの皿:牛と人間の立場が逆転している世界に来た人間の話です。我々の世界と違うのは、牛と人間が普通に会話できているところでしょうか。

カイケツ小池さん:行き過ぎた正義漢がスーパーパワーを手に入れて…という話です。小池さんはラーメン食べません

ドジ田ドジ郎の幸運:運の悪い男が、宇宙の運のバランスを取っている係りを助けたことから、運がむいてくる話です。これまでの運の悪さを逆転するというより、他を不幸にして、運がやってくるというとこもちょっと不思議で面白いです。

ボノム:なんでも受け入れる男の話。どんな話に落ち着くのかと思ったが、最後まで呑気な感じで、逆に怖い。

じじぬき:頑固爺さんが死んで…という話ですが、これは意外と良い話。ちょっとジーンときます。

ヒョンヒョロ:タイトルからして謎ですが、話もなかなか謎展開です。ラストはなかなか衝撃です。

自分会議:なんかドラえもんにもズレた時間ののび太が集まって色々やらかす傑作回がありましたが、これはそれのさらにブラックバージョンです。ドラえもんのエピソードとどちらが先に描かれたのかなと思いました。どちらも傑作です。

その他に4話載ってますが、どれもおもしろいです。