キーパー視点から見たニャルラトテップの仮面その②ニューヨーク

とにかくハンドアウトが多い。
なのでプレイヤーがパンクしがちなのが要注意。
おまけにその情報がニューヨークではほぼ役に立たない。
なので、ポイントを後日説明するのが必須というw

また、オーストラリア編を日本語版に追加してプレイする場合、日本語版ではカットされているコールズ教授の講演に関する部分を追加しないといけない。
自分達は最初日本語版のみで始めたので、ここで得られる情報のみ後から渡される形でプレイしたが、エキセントリックな教授とその美人な娘というのは、無味乾燥なニューヨークシナリオに彩りを加えるので是非追加して欲しいところ。
しかし、この段階でオーストラリアにプレイヤーが行ってもあまり面白く無いかもしれないので、出来るだけ気持ちがオーストラリアに向かわないようにさせること。でもそうすると、プレイヤーはコールズ教授がニューヨークでそキーパーソンだと勘違いしそうで、アドリブに自信があればそれも面白いけど、どうかなあ。

エリカ・カーライルは便利なパトロンとしても、全体のキーパーソンとしても使えるので出来るだけ探索者を誘導した方が良い。
エリカがラスボスなのでは無いか?という疑問を抱かせるのも面白い。実際ロジャーの死でカーライル家を継いだし、トクした人物なのであり得る展開。

あと、よろめく虎のマッチも上海で大事なので、必ず入手させる事。まあ、ここはキーパーがアドリブでも対応可能。

事件も見せ場も少ないシナリオなので、どうやって盛り上げるかが難しい。情報提示でどれだけ盛りあがれるか。
これから始まる壮大なストーリーのワクワク感をどれだけ出せるかがポイント。基本的にこの時点では誰が敵で味方かはわからないようにした方が面白い。カーライル探検隊のメンバーや、エリカ・カーライルは敵か味方かわからない感じにするのも良いだろう。特にヒューストンはこの時点では悪者感ゼロ、ただし存在感もゼロになっていくのでミスディレクションさせやすい。

また、最後の教団との対峙は各シナリオ共通のパターンの第一回目なので、今後の探索者の黄金パターンになりかねないので注意。安易に済ますと毎回安易に突入するようになるけど、後半で大物出るとSANチェックで全滅しかねない。

次にどこに行くかはキーパーの準備もあるので、毎回シナリオの最後に決めさせた方が楽だと思う。
ロンドン編は重要で無い割に面白いのでニューヨークの情報の洪水を乗り切ったプレイヤーへのご褒美として無理にでもろんどへ誘導するのが良いだろう。