キーパーから見たニャルラトテップの仮面③ロンドン

ロンドンのシナリオは独立したミニシナリオと、本編という仮面独自の形式の典型的なパターン。
仮面はニューヨーク以外は基本的にそんな形なのだが、その分プレイが大変になる。
この独立したミニシナリオは全くかかわらなくても本筋には全く影響はないのだが、結構面白いのが多い。

それもロンドンは二つの独立シナリオがある。

個人的にはレッサーイーデール村の事件はシナリオ全編を通して屈指の良シナリオ。
スコットランドの片田舎で連続殺人事件がおきる。事件は決まって満月の夜。
異様な吠え声も聞こえるとか・・・・

というザ・スクープ紙の記事に連れられてそこへ行くと・・・・
という導入のミニシナリオなのだが、なんとなく普通にやるとスルーしかねないw

脱線型のシナリオが混ざっているとプレイヤーが知っているとスルーされる率が高いが、普通のキャンペーンに余計なシナリオは無いので、仮面独自の脱線シナリオに気づかれる前にやるためにもロンドンはニューヨークの次にやるべきともいえる。

キーパーとしては、とにかくこの村での真犯人をプレイヤー達にミスディレクションさせることに全力を注ぐのが重要。
最後に、えー! と言わせるのがロンドン編での最大の楽しみなんです。

そして、もう一つの絵描きの話は個人的におもしろくないと思っているのでスルーでもいいです。なんなら記事をなくしてもいい。そうすれば全くかかわらない。
ピックマンのモデルをベースにした絵描きの話なんですが、これ下手をすると全滅します。そうさせないためには、キーパーがあっちの世界の冒険を100%用意するか、アドリブだけで乗り切る必要があります。このシナリオを読んだときの感想は「なんて無責任な」でした。

本編ですが、謎の連続殺人事件とペンヒュー財団の探索中心なんですが、意外と盛り上がりに欠けます。なので、キャラをどれだけ魅力的にするかにかかってます。本編のヒロインはヤレシャなんですが、日本語版にはイラストは出てきません。英語版にはイラストがついていますが、このイラストがひどくて、ほぼとんねるずのホモオダホモオのようなヒロインですw なんなんでしょうね。

ラスボスのガヴィガンはPOW値を見る限りかなりの大物ですが、魔法使いは単独で複数のガンマンと戦うと呪文を唱えている間に射殺されます。いろいろ考えた所透明にした忌まわしき狩人で盾にするのが良いかと思われますが、忌まわしき狩人はかなり強いので、これを出すときは魔法使いを殺したくないときにしたほうがいいでしょう。

ここで入手させておきたい手がかりで最も大事なものはホー・ファン商会の住所です。これがないと上海で苦労します。プレイヤーはほぼ忘れるので、上海についたら思い出させるようにしてください。

普通に行くと、ロンドンの次はカイロです。ブラックファラオ団です。そして、ロンドンもブラックファラオ団です。プレイヤーの気持ちをエジプトに向けさせるいいとっかかりです。そんな感じにマスタリングできるといいかと思います。
イメージとしては、ハムナプトラ2の流れかなw