SE

TI3 SEをやる。お! なんかぼげの事を書くのは久しぶりだ。

TI3 SEははっきり行って非常に良くなった。正常進化といっても良いだろう。TI3は元々完成度の高いシステムだったと思うのだが、デザイナーの意思とはうらはらに思ったように機能していない部分があった。それは戦略カードだと思う。

TI3の戦略カードはとにかく8番のインペリアルが強すぎた。基本的にとりさえすればVPが2点入る。だいたい10ターンで終わるこの8番は、通常2回。ただ、2人ほどは恐らく1回しか取れない。これをとるためには、その前のターンで1番の戦略カードをとっておき、次回8番を最初に選ぶ必要がある。 すなわち10回戦略カードを選ぶことがありそうなのだが、実際には4回は1か8を取らなければいけない。これはVPを得る方法の制限が厳しいこともあり、ほぼ確実にそのとおりになる。これが意外ととりえるオプションが少なくなり、工夫のしがいの無い部分になっていたと思う。

ところが、SEを導入することで、戦略カードががらっと入れ替わる。基本的に8番のような、取りさえすれば勝利につながる戦略カードがなくなった。新8番はVPに関して若干有利さはあるものの、VP自体は入らないため、かならずしも枚ターン誰かが取るカードではなくなった。そのため、次回に好きなカードを取るための戦略カード(TI3では1番。SEでは3番にその機能が入った)を順番に奪い合うことも無い。そのようなシステム的な行動制限がなくなったのだ。

それでいて、終了ターンに対してはきっちりと守られることは同じだ。これはデザインの勝利だろう。もはやTI3はSE無しでプレイする意味すらないだろう。

種族固有テクノロジーの追加や、目標カードの入れ替えもあり、ゲームもよりダイナミックな感じになった。以前のような大戦力同士のにらみ合いが起こりにくくなっている点も良い。

傑作がさらに進化した今、欠点があるとすれば重さぐらいだろう(W